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執筆者の写真理事長 森 顕子

プラス・エデュケート物語 part5



 みなさん、こんにちは。前回のコラムはいかがでしたか?


 今日はプラス・エデュケート物語 part5をアップしますね。

GW前に更新しましたプラス・エデュケート物語 part4から少し期間があいていますので、よろしければ「プラス・エデュケート物語 part4」からお読みください。


では、つづきです。

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 ビジネスの成功には「天の時・地の利・人の和」が必要だと言われます。


 実は、プラス・エデュケートの近隣(車で10分ほど)に愛知教育大学(母校です)があり、そこには外国人児童生徒支援を行っている「リソースルーム」があります。そこでは、将来小中学校の教師になる学生たちに、外国人児童生徒を教える経験をしてほしいと、ボランティア活動を奨励していました。すぐに連絡をし、ボランティアの要請をしました。快く引き受けてくださり、すぐに広報してくださいました。と同時に豊明市の広報にもボランティア募集の告知をしていただいたことで、何とかボランティアさんを獲得することができました。

 まずは「地の利」が生かされたってわけです!


 ちょうど、ときは平成21年(2009年)。リーマンショック後で民主党政権に代わるという変革の時期でした。みなさんは、リーマンショックで多くの人が「派遣切り」にあったということを覚えていらっしゃるでしょうか。日系ブラジル人の多い愛知県は、その憂き目にあった人たちがたくさんいました。そして、この不景気は思ったより長引きました。


 その間、『ブラジル人学校(いわゆるインターナショナルスクールのようなもので、授業はポルトガル語で行われます)』に通っていた子どもたちは授業料が払えず、休学や退学して、家に引きこもっていたり、公立学校に転入した場合でも、日本語がわからないという理由で不登校だったりという状態の子どもがいました。

 

 そこで、文科省が「定住外国人の子どもの就学支援事業(通称 虹の架け橋事業)」を行い、不就学(学校に行っていない)・自宅待機になっている子どもたちを学校に行かせようとする事業の公募をしたことを知りました。

 次に「天の時」がやってきたのです!


 しかし、公募できる団体の条件に『法人格を持っていること』と明記されており、当然できたばかりのプラス・エデュケートは、適しませんでした。万事休すと思っていたところ、ふと思いついたのが、「母校」に頼るということでした。当時私の恩師が大学で外国人児童生徒支援に関わっていて、「大学法人」としてこの事業に名乗りをあげれば、採択される可能性があるとひらめいたのです。それからすぐに恩師にアポイントをとり、「もうすでに教室はあります!ここに教師もいます!」と交渉しました。恩師は「わかりました。力を貸しましょう。」と承諾してくださり、その後は恩師が親身になって様々な方々につなげてくださりました。その結果、応募に間に合い、見事に採択されました。

 最後に「人の和」によって、プラス・エデュケートの存続がかなうことになったのです。


つづく・・・・・・

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