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執筆者の写真理事長 森 顕子

BRAVE BLOSSOMS!! 日本ラグビーチームに見る日本の将来



 ラグビーワールドカップ、終わりましたね!南アフリカ代表のみなさん、優勝おめでとうございます。にわかファンではありますが、このワールドカップ期間中興奮と感動の渦のなかに巻き込まれ、幸せな時間を過ごさせてもらいました。日本代表のみなさん、お疲れさまでした。そして感動をありがとうございました。


 さて、振り返ってみると、この日本開催初のワールドカップ。そもそも盛り上がるのかどうか懐疑的な人も多かったと思います。だって競技人口は少ないし、日本はそんなに強くないし、いわゆる今流行りの「イケメン」って感じの人もいないし(ごめんなさい)、話題性に欠けるっていうか・・・って。でも結果としては、ワールドラグビーのビル・ボーモント会長に「最も偉大なW杯として記憶に残る。日本は開催国として最高だった」と言わしめる大会になりました。それはなぜなのか・・・。


 理由は様々考えられます。もちろん、一番は日本代表の素晴らしい戦いぶりにつきるでしょうが、そのほかにも例えば、各国の代表が滞在した地域の人々との交流の積み重ねだったり、観客の人たちがそれぞれの国歌を歌ったり、地元の小学生がハカを練習して披露したというようなエピソードなどがあげられるでしょう。そしてそのすべてに共通するのは「相手をリスペクトする気持ち」であり、相手側も、日本という国に住む人、地域、文化をリスペクトしてくださったという相互における関係性が「新たなつながり」を生んだことは間違いないでしょう。災害に見舞われた地域にボランティアとして駆けつけてくれたカナダチームもその気持ちの表れかもしれません。


 さらに、BRVE BLOSSOMS と名付けられたメンバーの勇気あるプレーや、相手を思いやるプレー、試合が終われば「ノーサイド」など随所に「日本人らしい」と思わせる行動に、「仲間を信じていた」「今までこんなに辛い練習はしたことがなかった。だから絶対勝てるって思ってた」などという言葉を話す選手たち。さらに、その行動と言葉を発しているのが「外国にルーツをもつ選手」であるということに、私だけでなく多くの人が、新しい日本を見ているような気になったのではないでしょうか。


 日本代表キャプテン、マイケルリーチ。高校生の時来日。厳しい練習に耐え、様々な葛藤を乗り越え、現在に。キャプテンとして、同じ外国にルーツをもつ選手に日本の「開国」の歴史を教え、「君が代」の練習をし、試合が終わったら、日本刀をもって相手チームにあいさつに行く。日本を愛し、リスペクトしてくれる彼とルーツを問わずにワンチームとなって力を合わせて戦う彼らの姿。


 試合後インタビューに答えていた人が「日本のためにありがとう」と言っていたのが印象的でしたが、まさに将来の日本で、ともに暮らしていきたいと願うのは、あのような人達なのではないでしょうか。私たちが、外国にルーツを持つ人たちを安い労働力などと考え、蔑み、彼らの苦しみ、疎外感などに目も向けないで、どうして「共生」できるのでしょうか。まず私たちが彼らをリスペクトし、理解する努力をし、そのうえで私たち日本人が大切にすること、守りたいことを粘り強く伝えていくこと。そのことが、「新しい日本=ネオジャパン」の扉を開けることにつながっていくのではないでしょうか。そんな将来の日本を、このチームに見たような気がして、私はとても感慨深かったです。


PS イケメンはいないって言いましたが、試合を見た後は福岡くん素敵!とか姫野くんと具くんにいっぱいご飯を食べさせてあげたい!とか、男は「顔」じゃないよね~~って、スタッフたちとキャーキャー言ってます💛

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